おやこ論語塾・京都行

2019.09.16

あれよあれよという間に境内はすっかり秋の装い。近年まれにみる台風被害に見舞われ、お彼岸前とあり、お檀家さんへのご連絡も含め、境内整備等に忙しく過ごしておりました。

さて、ご報告が遅れましたが、なんといってもこの夏最大の思い出は、二年目に突入しました「おやこ論語塾」の有志で、論語塾を開催するきっかけとご縁をいただきました京都の龍光院さんに、一泊二日でお邪魔させていただいた事でしょうか。

8月は東慶寺の論語塾はお休みなのですが、龍光院さんは開催されており、さらに論語塾後に、地蔵盆を兼ねた「子ども祭」が開催されるのです。

和尚が「8月はあちらにお邪魔しようか…」。
とつぶやいたのをきっかけに、あれよあれよという間に、前日から宿泊までさせていただける事となり、希望者を募れば約30人にまで膨れ上がったのでした。

それは嬉しい悲鳴でありましたが、龍光院さんにご迷惑をかけずに、せっかく京都まで来てくださる皆さまにも楽しんでいただけるようにできるのか、不安もありました。ですが始まってみればそんな不安は吹き飛び、大人たちはよく働き、子供たちもお手伝いをし、絆が生まれ、素晴らしい時間を過ごさせていただく事となったのでした。

記録もかねて、二日間のスケジュールを記しておきたいと思います。

【8月24日(土)】
14時 龍光院集合(龍光院:京都市北区紫野大徳寺町14)
和尚様にご挨拶、本山大徳寺本坊ならびに法堂参拝
15時 龍光院に戻り、女性は薬石(夕食のこと)作り、男性は翌日の準備など。
18時 薬石(龍光院の畑で) 薬石後、三々五々、船岡温泉にて入浴。
21時 就寝

 

【8月 25日(日)】
5時頃 各自、起床
5時半 龍光院和尚様と本堂にて朝課(朝の読経)
6時  掃除
7時  粥座(朝食のこと)
8時~ 龍光院論語塾
習字
茶礼
作務(掃除や準備など)
坐禅
安岡先生講義
本堂にて読経 お地蔵様お参り

午後、子供祭り
14時 紙芝居後、中締め
15時 完全閉場

 

一日目は、有難くも普段は非公開の大徳寺本坊と法堂を参拝。京都の本山の圧倒的な迫力と、禅宗らしい整然としたあり様は、子どもたちの心の深いところに刻み込まれたように思います。

その後は我々と龍光院スタッフの皆様40人分の薬石(夕飯)の仕込み、そしてさらに二日目の子供祭りの為の100人分のカレーの仕込みを、女性陣(子ども達も)で行いました。お料理のプロの参加者もいらっしゃり、かなりお力拝借させていただきました。有難うございました。

男性陣は力仕事や明日に控えた夏祭りの準備などに勤しみ、待ちに待った薬石も、皆で外で食べるとさらに美味しく、楽しい時間はあっという間。
この時点で「来年も来たい!」というお声が聞こえましたが、メイン行事は二日目の論語塾。夜ふけぬうちにそれぞれ、近場の船岡温泉にお風呂をいただきに。観光客がわざわざ入りにくるようなタイル張りの古い造りのお屋敷のようなお風呂。コーヒー牛乳がまたやけに美味しく感じられました。

25日の二日目も早朝より全員で朝課に参加、習字では論語より「省」を。龍光院の和尚様とお抹茶もいただき、お話する時間をもたせていただいた後は草引きの作務。大人数での草引きだと、あっという間に広範囲が綺麗になり、草を引いたあとのスッキリとした達成感を味わえたと思います。100人以上で本堂にて論語の素読は圧巻でしたね。

 

 

その後、論語塾よりも楽しみだったかもしれない?夏祭りは、ホットドック、焼きそばに、我々が作ったカレー。綿あめにかき氷、流しそうめんまで。子どものみならず、大人までもが童心に帰り大いに楽しみました。
締めには大徳寺開山・大燈国師生誕地の宝林寺の和尚さんが、『大燈国師ものがたり』の紙芝居をご披露くださいました。大人にも学びとなる紙芝居。子ども達も、わからない言葉も多々でてくるでしょうに、真剣に見入っていました。

 

私ども東慶寺の論語塾は、いつも午前中いっぱいで終了しますし、子供同士が交流をする時間というのはありませんので、今回、一泊二日という時間を共に過ごし、共同作業などさせていただき、すぐに仲良くなっている姿を拝見できて、こちらも幸せな気持ちにさせてもらえました。夏休みのおわりに、様々を吸収し、グンと成長できたのではないでしょうか。
成長は、子どもたちだけのものではなく、大人たちも良き経験から受け取るものが多々あったように思います。

夏休みが終わる直前の貴重な土日を使って、龍光院論語塾にご参加くださいました皆様に感謝申し上げるとともに、こんなにも多くの人数を、宿泊もかねてお迎えくださった龍光院の和尚様やスタッフの皆様方の懐の広さ深さに、ただただ感謝するばかりです。

来年も?!もしかして…。開催するしかない?!と思っております。なにより私たちも行きたくて仕方ありませんので!

東慶寺は東慶寺らしく、一歩一歩おやこ論語塾での学びを皆さまと深めてゆけたらと思っております。季節の行事なども大切にしつつ、皆様をお迎えいたします。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。