観音縁日 月釜
3月より、水月観音さまのご開帳に合わせて、毎月18日に東慶寺の最も重要な茶室・寒雲亭にて月釜を開催させていただきます。
毎月同じ日ないしは、第二日曜日、など、決まって釜が掛かる茶会を、「月釜」と呼び、様々な流派の先生方がお席を担当なさいます。
京都に住んでいた頃は、毎週土日はどこかの寺社で釜がかかり、お茶の聖地ともいえる大徳寺では、利休さんの命日にあわせて毎月28日にいくつもの塔頭で釜が掛かっていましたのでよくでかけたものです。
その日の道具・しつらえや、亭主の心の入れよう、様々なお菓子、客としての心得など、お稽古とはまた違った数えきれない学びがあり、楽しんでおりました。
そしてその経験は、お茶を続けてゆく上でも、人生そのものにおいても、大きな糧となっております。
文化人や数寄者が多かった鎌倉では、昔はあちらこちらでよく釜が掛かっていたと聞いておりますが、昨今では、とんと聞かなくなってしまいました。
多くの禅寺がある北鎌倉と茶の湯の、切っても切り離せない文化と関係性を大切にしたく、また皆さまにも茶の湯の楽しさを是非知っていただきたいとの思いで、各流派の先生方のお力添えをいただき、開催の運びとなりました。
お寺としましても、数寄屋の大工さんにしかお任せできないような茶室の建物群と、専門の庭師さんにしかお任せできないような露地(茶庭)を有し、維持してゆく事は、金銭的にも非常に大変なことである為、皆様からいただきました会費を積み立て、茶室維持に利用してゆきたい所存です。
是非皆様におかれましては、18日には水月観音さまをお参りいただき、寒雲亭にて一服していただきたいと思います。
受け取り方はそれぞれかとは思いますが、少し緊張した空間を味わったり、ゆったりリラックスしたり、日本の良さを改めて感じたり、心身共に満たされる時間をお過ごしいただければ嬉しいです。
詳しくはこちらのページをご覧いただき、お申込みをお願い申し上げます。