NIMAI NITAI 展 「白布の中の花束」

2022.05.20

 

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NIMAI NITAI 展
「白布の中の花束」

2022年6月3日(金)-6日(月)
北鎌倉 東慶寺 白蓮舎
open  10:00 ~ 16:00

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自分をとりまく世界を不穏なものにするのか、平穏なものにするのか、それは日々の選択の延長にあるのだと思っています。

廣中桃子さんが2年ぶりに訪れたインドの空気感、職人の息づかい、脈々と受け継がれた手仕事。

インドから届いた物たちから、そのものの持つ本質を受け取っていただき、自分をとりまく世界を平穏なものへと導いていただけたなら、そんなにも嬉しいことはありません。

ニマイニタイのお洋服、廣中桃子さんのお眼鏡にかなったインドの布やショールたち。
自身のまわりを純粋な美しさで満たしてあげてください。
そのお手伝いができる展示会も、今回で有難い事に4回目となります。
梅雨の美しい草花が咲き誇る東慶寺・白蓮舎にて、皆さまのご来山をお待ち申し上げております。

東慶寺 井上紀子

2022年1月から2ヶ月ほど、2年ぶりに訪れたインドで、ニマイニタイの服づくに携わっているインド各地の職人や作り手の女性たちに再会することができました。

2022年のテーマである「白布の中の花束」。
これは、詩人であり織り工であったカビールからインスピレーションをうけてテーマにした言葉です。
カビールは、ヒンドゥー教の寡婦によってヴァラナシー郊外の池に捨て子されていたのを、不可触賎⺠の織物工でイスラーム教徒のニールとニーマー夫妻に拾われて育てられたという一説があります。

カビールも織物工として一生を終えますが、学歴がなく耳学問で諸宗教家に訪ね回り、ヒンドゥー教とイスラム教の影響を受け、カースト批判や一神教等の思想を広め宗教改革者として有名になったそうです。
カビールが亡くなる時、ヒンドゥー教徒とイスラーム教徒の両教徒の弟子たちが葬儀の方法を巡って争いが生じ、あわや宗教騒動が持ち上がろうとしたとき、天上から師であるカビールの声が聞こえたといいます
—「無益な騒動をやめて、遺骨に着せてある白布(インドでは死骸を布で巻く)を取り去り、その下にあるものを両教徒で仲良く分けるが良い」と。
そこで弟子たちがその布をとると、中は花束であった、そんな逸話です。
両教徒はそれぞれ、師の教えを忘れて争ったことを心から恥じ、お互いに肩を抱き合ったといいます。
世界で起きている争いも白布の中の花束が気づかせてくれたように、視点を変えることも大切なのではないか。
現地で布や人にふれ、改めてそんなことを感じました。
久しぶりにインドの風をくぐったニマイニタイの洋服を、東慶寺白蓮舎の会場にてご紹介できることを楽しみにしています。

nimai-nitai
廣中桃子

【ラドゥとスパイスチャイの喫茶】
会期中は白蓮舎にて、南インド菓子ラドゥとスパイスチャイの喫茶をご用意しております(写真は以前のものです)。
サンスクリット語で「小さな玉」という意味を持つラドゥ。その小さなまあるい宇宙に詰め込んだ大きなパワーは古来から人々を助け続けてきました。この素晴らしいレシピは、日々の『食』を通してシンプルに力強く医食同源の恩恵を私たちに与えてくれます。
MOKSHAのお二人に作っていただくラドゥは、『元気玉』と名付けられ、白蓮舎での展示では毎回人気のお菓子となりました。 みなさんに元気をお届けしたいという思いを込めて丁寧に作られています。
口に入れたら思わず笑顔になる。
インドの神様ガネーシャも大好きなお団子です。ラドゥのみの販売も数量限定でご用意しております。